正しいウォーキングに欠かせない5つの重要なポイント
正しい歩き方とは何だろうか?
・・・それは、"背中で歩く"、ということらしい。
「からだが変わる体幹ウォーキング」は、体全体を使った自然なウォーキングの仕組みを図解で丁寧に解説している本だ。
著者の金哲彦さんは箱根駅伝の選手、実業団の選手、コーチ、監督などを経て、30年以上もランニングやウォーキングに携わってきたスペシャリスト。著書も多く、一般の人に走り方や歩き方の仕組みをわかりやすく説明している。
金哲彦さんが紹介する"体幹"を意識したウォーキング方法は、無駄なく自然に体全体を使うことができる運動方法でもある。
"簡単に言えば、体幹というのは身体の胴体部分のこと。ここには、歩いたり走ったりする際にポイントとなる背中、お腹、お尻などの筋肉、骨盤があります。これらの筋肉は、腕や脚の筋肉に比べてとても大きく、その分、大きな力を生み出すパワーをもっています。そのため、体幹を使って歩くことは、ラクに大きな運動量をこなす結果になるのです。"
大きく分けて、体幹を意識した無駄のない歩き方をするためのポイントは5つあるようだ。順番に紹介していこう。
1.スタートは肩甲骨を動かすことから!
まずは体の仕組みだが、背中の肩甲骨が動くと、骨盤、脚へと自然と伝わっていく。
"歩き出しは上半身から始まります。そして、この際に重要な役割を果たすのが、肩甲骨とその周辺の筋肉です。肩甲骨を動かすことで骨盤の動きを促し、骨盤の動きに脚がついてくるという一連の流れです。これが繰り返されて、歩いたり走ったりすることにつながります。"
実践してみて分かったのだが、背中の肩甲骨を意識して歩くと、体全体を使うことができる。そういう身体の仕組みになっているようなのだ。そして、肩甲骨を動かすには、肘を体より後ろにふるだけでいい。
"腕振りを過剰に意識するよりも、「肘を(自分の体側より)後ろに引く」ことさえできていれば、それでいいのです。そうすれば、自然に肩甲骨は動きますし、腕も振れることになります。"
これを、"背中で歩く"という。つまり、背中の右側と左側が交互に動くことで、自然と脚が動く。もし、普段の歩き方が不安定な人は実践してみてほしい。見違えるように楽に歩くことができるようになるはずだ。
また、通勤の際などは片手に荷物を持っていることが多いが、そんなときの歩き方についても丁寧に書かれている。
"そうはいっても、「通勤ウォーキング」などでは、片手で鞄などの荷物を持たなければいけないことも多いでしょう。そういうときは、時々荷物を持ち替えて歩くようにしてください。さらに、信号待ちなどで立ち止まったときは、荷物は必ず両手を使って身体の後ろで持つようにして、正しい立ち方の姿勢をつくることを忘れないでください。"
これも重要。信号待ちの時に身体の後ろで荷物を持っているだけで、肩甲骨が正しい位置を思い出してくれるため、再び歩き始めたときにスムーズに歩き出すことができるのだ。
2.肩甲骨で骨盤を動かす!骨盤は前傾で!
骨盤は、肩甲骨の動きを脚に伝えるために重要な役割を果たしている。
"体幹ウォーキングでは、骨盤と身体全体を少し前傾させ、重心を前にもってきて、前向きの推進力として大きなパワーにします。"
骨盤、といっても、なかなか意識できない人は、少しお尻を上げる感じで歩くとよいかもしれない。うまくできれば全身で歩いているような間隔になるはずだ。
3.おなかの下と背中に力を入れて、着地は体全体で!
全体のバランスを取るために一番重要なのは、"丹田"と呼ばれる部分。
"正しい着地を可能にするのは、丹田にきちんと力が入っていればこそ。ですから着地時には、お腹とお尻の筋肉に軽く力を入れておく必要があります。"
丹田というのは、おへそから4-5センチくらい下のあたり。ここに力を入れて歩くと、重心が安定する。常に意識して歩けば、ふらつくことなく負担の少ない歩き方になるはずだ。
4.目線は10m前へ!
目線も重要だ。下ばかり見ていては猫背になってしまうので、前を見よう!
"目線ですが、歩いているときはいつも、一〇メートルほど先を見るようにしましょう。"
5.つま先はまっすぐ前に!
つま先は、とにかく普通にまっすぐ。変な方向での着地は脚を痛める恐れがある。
"「立ち方」のところで、つま先はできるだけ正面に向けてください、と述べましたが、歩いている最中も同じです。"
正しいウォーキングはモデルと同じ!
実は、このウォーキング方法は、ファッションショーのモデルが実践している方法と近い。脚を交差させるほど大げさにする必要はないが、モデルが実践する歩き方のように、しっかりした軸を持って歩くと正しい歩き方になるようだ。
"いわゆるモデル歩きは、やや大げさな動きではありますが、正しい歩き方だというのが正解です。つまり、「身体に一本の軸をもち、きちんと胸を開き、骨盤をしっかり動かして歩いている」という点で、まさしく正しい歩き方なのです。"
先日、久々のジョギングで右膝を痛めてしまった。おそらくバランスが悪い走り方をしているためではないだろうか。そう考えて、まずは正しい立ち方、歩き方から学んでみることにしたのだが、この方法なら無理なくずんずん歩いて行けそうだ。
この本は、とにかく実践的に書かれているので、ぜひ読んでみてほしい。ポイントは、背中で歩くこと!
















