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October 2008

移民の力

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OECDの調査によれば、2006年の先進国(OECD加盟国)への移民は400万人。

40万人以上の中国人が、家族と暮らすために、仕事を探すために、先進国へ向かっている。

一方、ポーランド、ルーマニアからは20万人超。人口が多くない国々だけに、人口流出が社会問題化しているようだ。

次いで、メキシコ、フィリピン、イギリスからの移民は15万人超となっている。

人口規模の大きいインド人の移民が10万人程度にとどまっているのは意外だ。

◇参考
Leaving the dragon (Sep 10th 2008 Economist.com)

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法人税は減っている?

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法人税率は世界的に下がっている。

KPMGの調査によれば、1999年にはOECDやEU加盟国の企業は利益の35%を税金として納めていた。しかし、2008年現在、OECDは5%以上、EUは10%以上の減税となっている。

アメリカだけは以前と変わらず40%を維持。ただし、Economist.comによればマケイン大統領候補は減税を支持しているようだ。

America's big companies have a friend in John McCain, who says he will cut the top federal corporate tax rate from 35% to 25%.

では、日本はどうなのか?

Wikipediaによれば、ここ10年間、日本の国税法人税は30%、法定実効税率は約40%を維持しているようだ。世界的には、それほど低くない水準なのではないだろうか。

法人税率の推移
* 1988年 42.0%
* 1989年 40.0%
* 1990年 37.5%
* 1998年 34.5%
* 1999年以降 30.0%
o 上記税率は国税法人税のみ。法人地方税・法人事業税を含めた法定実効税率は現在多くの企業においておよそ40%。

◇参考
Mind your businesses (Oct 22nd 2008 Economist.com)
法人税 (Wikipedia)

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日本の格差はやや大きい?

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OECDの購買力平価に関する調査によれば、アメリカの格差は世界最大で、上位10%が平均約9万ドル(1000万円弱)、下位10%が約6千ドル(100万円以下)となっている。

では、日本はどうなのか。

他国と比べるならば、OECD平均とほぼ同じと言える。フランス、ドイツ、オーストラリアと同じか、やや格差が大きいといったところのようだ。

◇参考
Spreading the wealth (Oct 21st 2008 Economist.com)

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紅葉と四万温泉

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四万温泉には、古くからある旅館が多い。

秋、山が紅葉一色に変わる直前、1本の樹木が色とりどりの葉をつける瞬間に遭遇する。緑、黄色、橙、赤、一枚一枚の葉が日ごとに秋を感じ取っていく。

柏屋カフェ。風情のある温泉街の中に、こじんまりと今を捉えるカフェがある。間接照明のやわらかな光が、温泉街に若さを吹き込んでいる。

山の木々は虹色となり、秋へ向かう。温泉街を取り巻く景色は日ごとに形を変えていく。

温泉に行こう。紅葉はまだこれからだ。

◇参考
柏屋カフェ (四万温泉)

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食糧危機:狩猟の限界

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近年、食糧不足が深刻化している。

前のエントリで示したように、世界人口は67億人、人口爆発により50年で2倍になっている。

食糧を確保する方法は狩猟と農耕のどっちかだ。どちらも人間はイノベーションを重ねてより効率の良い方法を探してきたが、リチャード・フロリダ氏の著書「クリエイティブ資本論」には次のような指摘があった。

改良した方法を狩猟に応用すると、獲物の枯渇という結果に終わるだけのことが多かった。事実、クロービス文化として知られる洗練された槍の技術によって、古代アメリカ大陸のマンモスや巨大な地上性オオナマケモノは絶滅し、また商業船が音波探知機や流し網の使用を始めるようになって、世界各地の漁場が枯渇した。このように一定の限界を超えると、狩猟には見返りが減るというかたちでクリエイティビティへの抑止力が働くのである。

昨今、槍で食糧を獲得することはほとんどない。では、漁業は具体的にどうなっているのか。

世界銀行と国連食糧農業機関(FAO)によれば、世界において先進技術を備えた漁船数は劇的に増加している。しかし、過去の10年間で漁船数は変わっていないのにもかかわらず、1台あたりの漁獲量は純減という結果に終わっている。

悪循環を防ぐには、狩猟ではなく農耕、つまり魚の養殖技術の進歩が必要と思われる。

◇参考

クリエイティブ資本論(リチャード・フロリダ)
Net losses (Oct 17th 2008 Economist.com)

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英仏海峡を渡る?

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英仏海峡を渡るには、車運搬用シャトル列車 (Le Shuttle) を使えば35分だ。でも、もっと速い方法がある。

それはジェットパック。AFPBB Newsによれば、時速は200キロ以上。英仏海峡を13分で渡ることができる。

ロッシーさんは、小型飛行機で上空2500メートルまで上がり、そこからジェットの「翼」で空に飛び立つ。仏北部カレー(Calais)から出発し、英ドーバー(Dover)までの35キロを10分で飛ぶ予定で、最大時速は200キロ以上になるという。

ちなみに、泳ぐと約7時間かかる模様。

◇参考
Channel hopping (Sep 30th 2008 Economist.com)
人間ジェット機「フュージョンマン」、イギリス海峡横断へ (AFPBB News)

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[書評]クリエイティブクラスの世紀、アメリカの危機

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移民に頼るアメリカが、その世界中の才能を惹きつける能力を失う危機に直面している。

テロ対策による移民の制限、教育・研究開発への投資の減少などで、アメリカの成長の鍵となっていた都市の開放性と寛容さが失われつつあるのだ。

「クリエイティブ・クラスの世紀」はアメリカの社会学者、リチャード・フロリダ氏の著作。近年のクリエイティブ・クラスの増加による都市の発展と、その途上における格差の拡大という大きな問題を指摘している。

著者は、アメリカの今までの成長の鍵は多様性にあったと主張する。

アメリカ成長の奇跡の鍵は、たった一つの要因にあった。それは新しいアイデアを受け入れることであり、それが才能を獲得するグローバル競争における覇権を可能にしたのだ。また新しいアイデアの受け入れは、アメリカはもちろん、同時に世界中の人々のクリエイティブな能力を強化することにもつながっていた。

そして、その多様性は近年も、移民によって継続的に維持されてきたようだ。

ハンチントンを含め多くの人が、この第三の移民ブームは技能水準が低く、一部は非合法なヒスパニック系移民の大量の流入であると特徴づけているが、この見方は間違っている。実際、最近の移民は、そのようなものではなく、技能水準の高い労働者たちが大量に含まれている。

アメリカがテロ対策で移民を制限することは、都市の成長を阻むのではないか。著者の危機感が表れている。一方で、単純労働者とクリエイティブ・クラスの境界が格差をもたらすことに対しても警鐘を鳴らしている。

なぜ、格差の拡大が問題なのか、その答えは単純である。格差はクリエイティブ経済にとって機会の浪費を意味するからだ。著しい格差は、実は経済成長を促進するどころか、むしろ抑制するものであることは、多くの研究によって示されている。

この本では移民の減少を危機としているが、移民に頼らず鎖国を続けてきた東京のクリエイティビティの説明がつかない。しかし、著者は日本の労働者が過去に繰り広げてきた総力戦に、希望を見いだしている。

労働者を二つに分けて、少数の人間には革新的な仕事を、残りの大多数には単純作業をさせるのでは、最大限に人材を活用することにはならない。七〇年代に日本から学んだように、再び日本に学ぶべきだ。日本の製造業は「カイゼン」方式を活用し、アメリカのはるか先を行っている。これは、生産現場にいるすべての労働者の知恵を活用しながら、生産工程での小さな改善を継続していくものだ。

最後に、著者が主張する課題を紹介しよう。

クリエイティブ時代に向けた課題
・あらゆる人々のクリエイティブな能力を完全に引き出せること
・クリエイティブな社会資本に投資すること
・大学を才能と寛容の磁石にすること
・クリエイティブ時代に合わせた教育をすること
・都市と競争力との関係を理解すること
・真に開放的で経済的に安全な社会を構築すること

今や、クリエイティブな仕事ができる環境は世界中に増えている。

◇参考

クリエイティブ・クラスの世紀(リチャード・フロリダ)

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[書評]古事記、こんなに読みやすかったんだ!

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古事記は日本最古の歴史書で、成立は712年。小学館の新編日本古典文学全集がとても読みやすい。

1ページに原文、訓読文、現代語訳が全部収まっていて、ふりがないっぱいの現代語訳だけ読めば普通に読める。それに、神話は最初の1/3だけで、あとは1代神武天皇〜33代推古天皇までの天皇たちの歴史だ。特に神話は面白いから、最初のほうだけでも読んでみてほしい。

上つ巻では、はじめにイザナキノミコトが登場、次々と国や神を生んでゆく。

そこで天つ神一同の仰せで、伊耶那岐命(イザナキノミコト)・伊耶那美命(イザナミノミコト)の二柱の神に、「この漂っている国土をあるべきすがたに整え固めよ」という詔命を下し、天の沼矛(玉飾りを施した矛)をお授けになって、委任なされた。

そして、最後にイザナキノミコトは3柱の神を生む。これがアマテラスオオミカミだ。

そして左の御目を洗ったときに成った神の名は、天照大御神(アマテラスオオミカミ)。次に、右の御目を洗ったときに成った神の名は、月読命(ツクヨミノミコト)。次に御鼻を洗ったときに成った神の名は、建速須佐之男命(タケハヤスサノオノミコト)。

有名な天の岩戸の物語はこんな風に書かれている。

それで天照大御神(アマテラスオオミカミ)は見て恐れ、天の石屋の戸を開き、なかにおこもりになられた。すると高天原はすっかり暗くなり、葦原中国も全く暗くなった。こうして夜がずっと続いた。

しばらく後に、ヤマトタケルノミコト、草薙の剣も登場する。

こうしてご結婚なさって、倭建命(ヤマトタケルノミコト)は、その腰にはいていた草なぎの剣を、その美夜受比売(ミヤズヒメ)のもとに置いて、伊吹山の神を討ち取りにお出かけになった。

神話ばかりではない。これは歴史書だから、初代から次々に天皇の物語が続く。日本だけじゃなく、韓国だって登場するのだ。

そこで、皇后が、一つ一つ神が教えさとしたとおりに、軍勢を整え、船を並べて、海を越えて渡っていかれた時に、海原の魚が、その大小を問わずみな、船を背負って渡った。そうして、追い風が盛んに吹いて、船は波のまにまに進んでいった。そして、その船を乗せた波は、新羅国に押し上がって、船は一気に国の中央に達した。

◇参考

新編日本古典文学全集 (1) 古事記(山口佳紀・神野志隆光)

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67億人?

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ふと、世界の人口が気になったので調べてみた。このアメリカの国勢調査局が作成した世界人口をカウントするサイトWorld POPClock Projectionによると、2008年10月現在、世界人口は67億人。

さらに、Wikipediaによれば2050年には90億人を超えるという推計が存在する。同Wikipediaに次のような記述がある。

20世紀に人類は人口爆発と呼ばれる人類史上最大の人口増加を経験した。過去6000年間に存在した全ての人口のおおよそ5分の1が現在の人口である。

つまり、人の歴史を人数でカウントするならば、人類史の1/5はいま生きている我々が創っている!

◇参考
World POPClock Projection
世界人口 (Wikipedia)

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エコノミスト読んでる?

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Economist.comというサイトのDaily chartというコーナーが面白い。いわずと知れた英国エコノミスト誌のサイトだが、Daily chartではその名の通り毎日世界のいろいろな統計が分かりやすく紹介されている。

例えば、2008年9月22日のOn your bikeという記事は、世界の自転車の生産台数。2007年に生産された自転車の台数は1億3千万台、なんと日本の人口と同じなのだ。

何を言いたいかはグラフで一目瞭然だから、英語の勉強がてら、たまにはのぞいてみてはどうかな?

◇参考
On your bike(Sep 22nd 2008 Economist.com)
Daily chart(Economist.com)

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格差は拡大している?

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日本では貧富の格差が大きくなっていると聞いた。どの程度なのだろうか。

Economist.comのDaily chartに、Unicefによるジニ係数の比較があった。これによると日本は中国、アメリカ、ロシアよりも平等で、ドイツ、ノルウェー、スウェーデンよりも不平等となっている。

Wikipediaによれば、ジニ係数とは"主に社会における所得分配の不平等さを測る指標"であり、1980年代と比較すると、日本では僅かながら緩やかに格差が拡大しているようだ。今はだいたいフランスと同じくらいかな。

◇参考
Some more equal than others(Oct 1st 2008 Economist.com)
ジニ係数(Sep 19th 2008 Wikipedia)

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